こんにちは。溝淵です。
昨年、文庫になった時に読んで感動した本をご紹介したいと思います。
太平洋戦争で戦死した本当の祖父・宮部久蔵の事を調べて欲しいと母に言われた佐伯健太郎とフリーライターの姉・慶子は、特攻で死んだとしか聞かされていなかったので、何故死んだのかを調べ始めます。
祖父は健在していますが、それが本当の祖父でない事は知っていたので、2人とも興味があり引き受けます。調べるうちに凄腕のパイロットとしての祖父と死を恐れていた祖父の2つの顔を知る事となり、「生きて帰る」が口癖だった祖父が何故、特攻を志願して亡くなったのか疑問に思い、戦友のもとを訪れます。
最後にあっと驚く展開がありますが、その理由がすべて分かった時、なんとも切ないのです。
何度も読み直してみたくなる本です。
ご紹介しているうちにまた読みたくなってしまいました。